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南部アフリカ一人旅3日目。
この日は、ボツワナの首都・ハバロネから、オカバンゴデルタ観光の拠点となる町「マウン」へ向かう。
距離にして約900km。
到着予定は18時。
丸一日がかりのロードトリップだ。
▶関連記事:南部アフリカ一人旅 旅行記 2日目|プレトリアからボツワナへ国境越え
まだ真っ暗な早朝、ハバロネのホテルをチェックアウト。
ホテルに隣接するバスターミナルへ向かい、前日に確認しておいたマウン行きの長距離バスを探す。
すぐに発見。
やはりアジア人の一人旅は珍しいらしく、この日も“特等席”(運転手の真後ろ)へ案内される。
最前列は景色がよくて嬉しい。
昨日は深夜着&早朝出発だったため眠気が勝っていたが、朝日が昇るにつれ、外の景色に目を奪われ始めた。
気づけば、バスは広大なサバンナの中を走っている。
「これは野生動物見放題なのでは…?」
そんな期待を胸に車窓を眺め続ける。
だが、見えるのは延々と続く草原と、放牧中の牛たちばかり。
それでも、日本ではまず見られない風景だ。
どこまでも続く乾いた大地。
広い空と異様に低い雲。
道端にぽつんと現れる集落。
ただ窓の外を眺めているだけで、時間が過ぎていく。
ロードトリップ特有の、この感覚が好きだ。
ハイウェイとはいっても、日本の高速道路とは全然違う。
舗装されている区間もあるが、
・突然、崩れたまま未舗装のガタガタ道へ
・土道になる
・ダンプカー回避で道なき道へ突入
みたいな場面が普通にある。
そのたびにバスは大きく揺れ、砂埃が舞う。
乗客たちは慣れた様子だったが、初アフリカの自分にはなかなか衝撃的。
シムシティで交通の維持経費を削ると道路が荒れるが、実際だとこんな感じになるのかも…とぼんやり考えた。
この時点で、実はまだバス代を払っていない。
理由は単純で、ボツワナ到着が深夜だったうえ、早朝出発だったため、ボツワナ通貨「プラ(Pula)」へ両替できていなかったからだ。
国境付近なら、「ランド(南アフリカ通貨)かドル使えるだろう」と軽く考えていたのだが、普通に無理だった。
観光地感が全然ない。
とはいえ、事情を説明すると、ドライバーが、「途中でATMに寄るから、おろせばいいよ」と、そのまま乗せてくれた。
かなり柔軟。
さらに、お腹は空いてないか、トイレ代はあるか、など、休憩のたびに気にかけてくれる。
昨日からずっと、現地の人の優しさに助けられてばかりだ。
昼食は、前日に買っておいた惣菜パンと果物で済ませる。
トイレ代(P3)は、結局ドライバーが立て替えてくれた。
数か所の休憩所を過ぎたあと、ようやくATMを発見。
無事、現金を入手し、その場でバス代とトイレ代を支払った。
▶関連記事:アフリカ個人旅行で困ったこと10選|ATM問題
この日の移動で特に印象的だったのが、「検疫」だ。
道中、突然バスが停車。
乗客全員が下車し、
・パスポート提出
・靴底消毒
・荷物チェック
を受けることになった。
「国内移動なのに、なぜ検疫?」と驚いて聞いてみると、「ナショナルパークへ入るから」とのこと。
後で調べてみたところ、これはボツワナ特有の家畜伝染病対策らしい。
ボツワナでは牛肉輸出が重要産業になっており、口蹄疫対策として、地域ごとに防疫ライン(Veterinary Checkpoint)が設置されている。
特に、
・国立公園周辺
・放牧エリア
・野生動物生息地
をまたぐ際には、長距離バスでも検疫が行われることが多いそうだ。
果物や肉類を持っていると没収される場合もあるらしい。
野生動物と家畜が近い距離で共存している、“サファリの国・ボツワナ”らしい光景だった。
12時間を超える長距離移動。
それでも、
・景色を眺めたり
・少し眠ったり
・休憩所に寄ったり
・検疫を受けたり
しているうちに、意外と時間は過ぎていく。
気づけば日が傾き、空がオレンジ色になっていた。
そして予定通り、18時頃、オカバンゴデルタ観光の拠点「マウン」に到着。
ここからがまた大変だった。
予約していた宿は、町外れのキャンプサイト。
バスターミナルからは10km以上離れている。
とりあえず周囲を歩いてみるが、タクシーが全然いない。
時間帯の問題もあるのか、観光客はまったくいない様子。
スーパーで夕食や翌日以降の食料を調達しつつ、周囲の人に聞き込みを開始。
町の人が助けてくれ、なんとか「The Old Bridge Backpackers 」を知ってるドライバーを発見。
無事、本日の宿へ向かう。
▶関連記事:アフリカ個人旅行で困ったこと10選|タクシー問題
宿泊先は、オカバンゴデルタ観光で有名なバックパッカー宿、
The Old Bridge Backpackers
事前予約はしていなかった。
「常設テントに泊まる?」
とも聞かれたが、節約のため自分のテントを使いたかったので、キャンプサイト利用を交渉。
無事OKとなった。
かなり安い。
さらに、オカバンゴデルタツアーも予約。
ただし翌日は開催なしとのことで、参加は翌々日に決定。
そして問題はここからだった。
▶関連記事:ボツワナ・マウンのキャンプサイト滞在記|The Old Bridge Backpackers
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時刻はすでに20時近い。
この宿、自然との共生コンセプトなのか、節電なのか、キャンプサイトには外灯がほぼない。
つまり真っ暗。
懐中電灯だけを頼りに、人生初の本格テント設営開始。
家で一度だけ練習してきたとはいえ、
・アウトドア初心者
・暗闇
・寒い
・疲労困憊
という最悪の条件。
ポールを逆に通したり、ペグを落としたり、四苦八苦しながら、なんとか設営完了。
一安心して、スーパーで買った惣菜で夕食。
少し北上したとはいえ、ボツワナの夜もかなり寒い。
シャワーは諦め、寝袋で就寝した。
暗闇の中の夕食 ビーフシチューライスとサラダ
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