ボツワナ一人旅9日目。
早朝6時、チョベサファリロッジのエントランスに集合。
本日は、待ちに待った、世界遺産チョベ国立公園のサファリツアーの日だ。
ジープサファリもこれで2回目。
写真が撮りやすい運転席後ろの右側席を素早く確保し、出発を待つ。
参加者は今回も欧米人だけだったが、オカバンゴデルタツアーより年齢層は高めで、子ども連れの姿はなかった。
▶関連記事:ボツワナ一人旅 旅行記8日目|カサネ・チョベサファリロッジ滞在を満喫
▶関連記事:チョベ国立公園ジープサファリ&リバークルーズ体験記
ロッジを出発した2台のジープは、ほどなくしてチョベ国立公園のゲートへ到着。
まだ空は薄暗く、ネイビーブルーからオレンジへと変化する夜明けのグラデーションが広がっている。
遠くに野生動物らしき影が見えるものの、暗くて種類までは判別できない。
やがてチョベリバーに到着した頃、川面の向こうから朝日が顔を見せた。
昇る朝陽を後ろにして、オレンジ色に染まる川辺をゆっくり進むジープ。
川辺で最初に目についたのはホロホロ鳥の群れだった。
岩のように固まって、逃げず、まったく動かない姿は面白く、知らなければ鳥だとは思わない。
チョベリバーの中州にかけては、サギやシギと思われる水鳥ほか、アフリカレンカク、コサイチョウなど、ボツワナ旅行中に名前を覚えた多種多様な野鳥が観察できた。
浅いチョベリバーでは、多数のアフリカ水牛が、すでに活動を始め、陸地では数匹単位で移動するインパラの雄雌が隠れず、その姿を見せる。
ガイドは動物を見つけるたびに車を止め、生態や特徴を説明してくれるため、写真撮影もしやすいのが嬉しい。
チョベリバーの日の出
ジープサファリから見たアフリカ水牛の群れ
チョベリバー沿いを離れ、再び内陸へ向かう途中でジープが停車した。
どうやらコーヒーブレイクらしい。
ホットコーヒーと甘いクッキーが振る舞われた。
早朝のオープンジープで冷え切った身体には、かなりありがたい。
昼間のボツワナは暑いが、朝夕はかなり冷え込む。
ダウンジャケットとフリースを着込んでいても、走行中の風は容赦なかった。
▶関連記事:ボツワナ個人旅行で困ったこと10選
帰路ではキリンとの遭遇が続いた。
高い木の葉を器用に食べる大人のキリン。
そして2か月ほど前に生まれたという子キリン。
オカバンゴデルタではあまり見られなかっただけに、その数の多さに驚く。
我々、観光客にとっては観光ツアーではあるが、現地スタッフにとっては、国立公園の巡回も兼ねているのだろう。
生息する野生動物の個体情報や生態数の変動を把握している上での説明が度々あった。
このサファリツアーでは、他にも、アフリカオオノガン、マングースなどの野鳥・小動物が見れたが、残念ながら、ライオンやヒョウなどの大型ネコ科動物との遭遇はなし。
ガイドによると、「すべての動物を見たければ最低3回はサファリに参加した方がいい」とのこと。
確かに野生動物との出会いは完全に運次第だ。
国立公園内の宿泊施設では毎朝ライオンが見られることもあるらしいが、それはそれで落ち着いて眠れなさそうである。
雄のインパラ
3時間以上のサファリツアーを終えロッジへ戻る。
眠気はあったが、午後のリバークルーズ前に買い出しを済ませておきたかった。
スーパーで食料を購入した後、昨日と同じ露店を発見。
もちろん迷わず購入した。
この旅で何度も食べた、巨大ビーフステーキ弁当である。
塩味の効いたライスに野菜の惣菜、柔らかいビーフステーキ。
安いだけではなく本当に美味しい。
アフリカ旅行中に食べた料理の中で、間違いなく一番だった。
チョベリバーの美しい景色を眺めながら、プールデッキのリクライニングチェアで寝転び、ランチタイム。
最高である。
▶関連記事:ボツワナ・カサネの町ガイド|チョベ国立公園観光の拠点
▶関連記事:チョベサファリロッジのキャンプサイト滞在記
15時。
ロッジの船着場からクルーズ船が出港した。
チョベ国立公園では国立公園入園料が1日単位のため、
という組み合わせが定番らしい。
まずは国立公園の川辺のチェックポイントへ向かう。
世界遺産内ということもあり、船の出入りも管理されている。
チェックポイント周辺には多くの観光船が集まり、水上渋滞が発生していた。
川で渋滞を見るとは思わなかった。
▶関連記事:チョベ国立公園ジープサファリ&リバークルーズ体験記
チョベ国立公園(チョベリバー)のチェックポイント
最初に現れたのはアフリカ水牛の群れ。
草を食み、水を飲み、自由に歩き回っている。
ある程度、ボートを寄せるが、彼らはこちらを気にも留めず、自然な姿のまま。
続いて、1匹のカバ。
寝ていて動かず。
次に、大小(雄雌)のクロコダイル。
こちらも動かず……。
どうも、日向ぼっこモードのようだ。
そうこうしているうちに、カバが動き出し、のそのそと陸地へ向かっていった。
船に慌てている様子はない。
カバが向かう陸地には、数匹のアフリカゾウがいて、さらにその奥の緑地にはキリンの姿も見える。
遠くゆえに小さく見えるゾウとカバとキリンが低木の生える川辺に揃う姿は、ジオラマのミニチュアにしか見えず。
箱庭を覗き見ているようで、なんだか現実感がなかった。
日向ぼっこ中のクロコダイル
クルーズ後半。
水鳥の飛ぶ空を眺めていると、遠くの中洲にいるアフリカゾウの群れを見つけた。
このアフリカゾウたち、どうも、別の中州へ移動しようとしている。
一列になって川を渡り始めた。
巨大な身体がゆっくり水中を進む姿は圧巻だった。
乾季になると、中洲に生える草を求めて川を渡ることは珍しくないらしい。
現地では日常の風景でも、初めて見る側には衝撃でしかない。
動物園で見るゾウとはまったく違う。
近くで見るアフリカゾウは想像以上に巨大で、存在感そのものが別格だった。
中洲へ渡った10頭ほどのゾウたちは、夕暮れの光の中で静かに佇んでいる。
野生動物というより巨大な彫刻作品のようにも見え、不思議な感覚に包まれた。
中洲へ移動するアフリカゾウの群れ
帰路ではさらに多くのゾウと遭遇した。
オレンジ色に染まる川辺を、アフリカゾウの大群が行進している。
チョベ国立公園は世界最大級のアフリカゾウ生息地として知られている。
その数は数万頭ともいわれる。
さすがの数…圧巻の景色だ。
途切れることのないゾウの行列の中には、子ゾウもおり……これがまぁ落ち着かず、立ち止まってみたり、列を抜けて水浴びを始めたり。
大人ゾウに促されながら慌てて列へ戻る姿に、船内からは笑いが起きていた。
行進に混ざる子ゾウ
ツアー終盤。
ガイドから、「写真はまだ撮らないで。一番いい場所まで行くから」との案内が入る。
船が到着したのは、遠くの岸辺に一本だけヤシの木が立つ場所だった。
そこへ夕日が沈んでいく。
赤く染まる空。
川面に映る光。
シルエットになったヤシの木。
絵に描いたようなアフリカのサンセットだった。
最後の最後まで満足度の高いツアーだったと思う。
3時間のクルーズを終える頃には身体がすっかり冷え切っていた。
昼は半袖でも暑いのに、ボツワナの夜は本当に寒い。
ライトダウンを着ていても足りないほどだ。
ロッジへ戻ると急いで焚き火を起こした。
炎に手をかざしながら温まり、明日の予定を考える。
明日は国境を越え、ジンバブエ側の世界遺産ヴィクトリアフォールズへ向かう予定だ。
ボツワナ旅もいよいよ終盤に入ってきた。
▶ボツワナ個人旅行の準備まとめ|ルート・持ち物・お金・注意点
▶ボツワナ個人旅行の費用まとめ
▶ボツワナ個人旅行で困ったこと10選
▶南アフリカ→ボツワナ陸路移動ガイド|ハウトレイン・国際バス
▶ボツワナ・チョベ国立公園ジープサファリ&リバークルーズ体験記
▶ボツワナ・チョベサファリロッジのキャンプサイト滞在記
▶ボツワナ・カサネの町ガイド|チョベ国立公園観光の拠点
▶ボツワナ・マカディカディ塩湖で野宿|満天の星空とナイトツアー体験記
▶ボツワナ・オカバンゴデルタツアー体験記|モコロとウォーキングサファリ
▶ボツワナ・マウンのキャンプサイト滞在記|The Old Bridge Backpackers
▶ジンバブエ・ヴィクトリアフォールズ日帰り旅行
This website uses cookies.