ボツワナ一人旅6日目。
ボツワナに入ってから旅程が立てやすくなり、少し余裕も出てきたため、この日はチョベ国立公園のあるカサネへ直行せず、途中のグウェタ(Gweta)に立ち寄ることにした。
目的は2つ。
・マカディカディ塩湖(Makgadikgadi Salt Pans)
・野生のミーアキャット
ボツワナ観光といえばオカバンゴ・デルタやチョベ国立公園が有名だが、世界最大級の塩湖地帯も一度見てみたかった。
早朝、3泊したThe Old Bridge Backpackersをチェックアウト。
オカバンゴデルタ河口のキャンプサイトで過ごした日々は快適だっただけに少し名残惜しい。
テントを片付け、早朝料金の乗り合いタクシーでマウンのバスステーションへ向かった。
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事前に確認しておいた通り、7時発のカサネ方面行きバスを発見。
「グウェタに着いたら教えてね」
とお願いして乗車した。
ローカルバスの旅にもだいぶ慣れてきた。
これまでの移動は10時間超えが当たり前だったが、マウンからグウェタまでは比較的近く、約2時間半で到着。
体感ではあっという間だった。
グウェタに到着してまず驚いた。
何もない。
辺鄙な田舎町であることは、ある程度予想していたが、本当に何もない。
歩いた範囲で確認できた商店は、バス停横にあるスーパー兼デリカテッセンの1軒だけ。
あとは民家が点在するのみ。
舗装道路の向こうには乾いた大地が広がり、町全体が静まり返っている。
正直なところ、「ここで本当に滞在&観光できるのか?」と思ったほどだった。
まるで映画やゲームに出てくる“最果ての村”。
ボツワナの中でも特に辺境感の強い場所だった。
本来はキャンプ場に泊まる予定だった。
しかし予約サイトは機能しているのか不明。
問い合わせにも返信が来ない。
現地で直接交渉しようと思ったものの、肝心のキャンプ場まで行くタクシーが見当たらない。
そんな中で見つけたのが、徒歩圏内にある唯一の宿泊施設らしき場所。
Gweta Lodgeだった。
中に入ると、想像通り高級ロッジ。
バックパッカーが泊まるような宿ではない。
料金を聞いてどうしようか悩んでいたところ、レセプションのツアー案内が目に入った。
そこに書かれていたのが、
「Makgadikgadi Salt Pans Overnight Tour」
だった。
内容を聞いてみると、
という充実した内容。
しかも宿泊費込みなのに、ロッジに泊まるより安い。
値段はP1595。
バックパッカーにとっては痛い出費だが、オカバンゴデルタツアーの価格を経験した後では不思議と高く感じなかった。
むしろ内容を考えれば納得。
即決で申し込んだ。
出発まで時間があったので町を歩いてみた。
唯一の商店で昼ごはんを購入。
この20円の格安スコーンがかなりおいしい。
日本のスコーンより、小麦粉が甘く感じられるというか、素朴で優しい味だった。
食後は町外れにあった案内板を眺めながら、マカディカディ塩湖の成り立ちを勉強。
その後はロッジに戻り、昼寝。
辺境の町の宿泊しているわけでもない高級ロッジで昼寝をする。
なかなか贅沢な時間だった。
15時頃、サファリジープで出発。
参加者はわずか4人。
ガイドとスタッフを含めても少人数だった。
乾季のマカディカディは想像以上に荒涼としている。
草木は少なく、視界を遮るものもほとんどない。
それでも野鳥やマングース、小型哺乳類は意外なほど多く、生命の気配は確かに感じられた。
最初の見どころは巨大なバオバブ。
アフリカのシンボルのような木だ。
乾季のため葉はなく、遠目には枯れているようにも見える。
ガイドによれば、雨季になると葉が茂り実も付けるらしい。
周囲を見渡してもバオバブはこの1本だけ。
大量の水を必要とするため、広大な土地でも共存できる本数は限られるそうだ。
続いて向かったのはミーアキャットの生息地。
柵もない。
看板もない。
ただ平らな土地が広がるだけ。
しかしよく見ると地面に無数の穴がある。
そこから顔を出しているのがミーアキャットたちだった。
近づくと一斉に巣穴へ逃げる。
数分後には別の穴から顔を出す。
また逃げる。
その繰り返し。
テレビで見る愛嬌たっぷりの姿を期待していたが、実際はかなり警戒心が強かった。
それでも初めて見る野生のミーアキャットに大満足だった。
その後はキャンプ地へ荷物を置き、現地ガイドによる文化体験へ。
ボツワナの伝統的な生活様式を紹介する内容だった。
まずは火起こし。
木を擦り合わせる原始的な方法だ。
続いてサソリ探し。
何もないように見える地面から巣穴を見つけ、本当にサソリを掘り出した時は驚いた。
捕獲したサソリは無毒とのことで、触らせてもらった。
さらに薬用植物の解説。
ただの木に見える植物が、実はマラリア予防などに使われるという。
最後は歌やゲームの披露。
内容は興味深かったのだが、参加者が少なすぎて少しだけ盛り上がりに欠けた。
燃料になり、マラリア予防にも使えるらしい便利な木👆
日が沈み始める頃、野営地へ戻った。
夕食の準備はすでに完了していた。
見渡す限り白い大地。
人工物は何もない。
蝋燭の灯りだけで食べる夕食。
これ以上ないほど非日常的な光景だった。
ボツワナの夜は冷える。
キャンプファイヤーを囲みながら温かいお茶を飲む。
このツアーを偶然共にした、旅人たちとの会話も始まった。
ところが話題は、
など妙に重い。
「おすすめの旅行先は?」
みたいな話になるかと思っていたので少し面食らった。
それでも、国籍も年齢も違う人たちと語り合う時間は旅ならでは。
焚き火の暖かさに包まれながら、いつの間にか眠りについていた。
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