ボツワナ一人旅8日目。
朝起きると、テントの前にはバンビがいた——。
子ジカにしか見えないその可憐な野生動物は、実はシカではなくウシ科の「ニアラ」。
昨夜は暗くて気づかなかったが、どうやら私のテント設営サイトは獣道のすぐ脇にあるらしい。
テントの入口からぼんやり外を眺めていると、数匹のニアラが行き来し、さらに大きなオオトカゲまで姿を現した。
チョベ国立公園の入口にある宿とは聞いていたが、想像以上に野生動物との距離が近い。
身支度を終えると、ロッジのラウンジエリアへ向かうことにする。
ツアー情報を含め、今後の計画を立てるため、情報収集しなければいけない。
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朝から野生動物だらけのチョベサファリロッジ

キャンプサイトは、チョベサファリロッジ(Chobe Safari Lodge) の敷地最奥部にある。
プールデッキやレストラン、ツアーオフィスがあるエリアまでは徒歩5分ほど。
キャンプサイト自体も広く、歩いて見ているだけでも面白い。
ソロテントの設営はなく、ほとんどの宿泊者は、大きなキャンピングカーを利用。
車の屋根にテントを設営していたり、日本のキャンプ場では見たことのない光景が広がっていた。
道中では当然のようにイボイノシシが歩いている。
ロンダベルタイプの客室エリアを抜け、木製遊歩道を進むとプールデッキへ到着。
ここでようやくWi-Fiが入ることを確認した。
どうやら昼間はここが自分の拠点になりそうだ。
チョベサファリとリバークルーズツアーを予約

まずはロッジ内のツアーオフィスへ。
チョベまで来て外せないのは、チョベ国立公園ゲームサファリ、チョベリバークルーズの2つ。
迷わず予約した。
- ゲームサファリ+リバークルーズ+国立公園入園料 P900
あと行きたいのは、隣国ジンバブエのヴィクトリアフォールズとナミビアだが、旅も折り返し地点を過ぎている。
帰国便が出る南アフリカまでに戻る算段もつけなければいけないし……。
ナミビア(チョベリバー対岸)のヴィレッジツアーとヴィクトリアフォールズツアー(送迎のみorガイド付き)の予約ができるようだが、サファリやクルーズに比べても、内容を考えても割高感あり。
自力で行けないか、町でもう少し情報収集してみることとした。
カサネで国境越えルートを探す

ロッジからカサネ中心部までは徒歩15分ほど。
カサネはチョベリバー沿いの町だが、川沿いはほぼすべてホテルやロッジの私有地。
その風景を見ることはかなわず。
もっぱら見られるのは、寝転んだり、戯れたり(怖いので巻き込まれないよう迂回した)、自由きままに過ごすイボイノシシと羽色の美しい野鳥のみ。
マングースは下水道という名の巣穴に隠れているようだ。
まずは昨日バスで到着したバスステーションへ。
聞き込みをしたところ、ナミビア行のバスは廃線になっているとのこと。
カサネの隣町、カズングラ(Kazungula)は4国(ボツワナ、ジンバブエ、ナミビア、ザンビア)の国境の接する町として有名で、当然、カサネもナミビア、ジンバブエに近い町のはずなのだが、国境越えの移動手段がないとはいかに?
ヨーロッパや東南アジアではもちろん、ロシアや中央アジアでも、こんなことはなかったぞ…。
コロナのロックタウンの影響を引きずっているのか、ボツワナ人が国際旅行に興味がないのか、原因は不明だが、とにかくほかの移動手段を探す必要がある。
バスステーションにいた人たちの助言を受け、ショッピングモールの方に出て、タクシー運転手にも声をかけてみたが、どのタクシーも国境越えはしないだろうとのこと……。
旅行前、旅ブログで調べた際、言及された、カサネ⇒ナミビアの移動手段がどれも「ヒッチハイク」だったのは、節約のためというより単純に交通手段がなかっただけの可能性あり……。
帰りの飛行機が決まっている旅では無理ができず。
とりあえず、ナミビアは諦めることにした。
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ボツワナの激うまステーキ弁当

おおよそ事情が分かってきたので、情報収集は切り上げ、カサネの町を散策。
といっても町の中心部には小さなショッピングモールと土産露店がある程度。
すぐに見終わってしまった。
美しいチョベリバーの景色と動物観察を満喫するには、宿の方が最適という状況が分かってきていたため、来た道を戻ることにした。
さて、正午の町には、昨夕見られなかった露店が出ていた。
出来立てBBQ(ビーフステーキ)のランチボックスを売る露店である。
塩味のきいた野菜ピラフに、野菜や豆などを使った2種類の惣菜+巨大なビーフステーキののったランチボックスはなんと30プラ(300円くらい)!
安いだけでなく、しっかり作りこまれたグルメな味。
素朴さも、ジャンキーさも、まったくないのが驚きである。
プールデッキのリラックスチェアに腰かけ、美しいチョベリバーを眺めながら、激旨ステーキとリカショップで買っておいた赤ワインを堪能した。
・ステーキ弁当 P30
・ジュース P9.65
・水5L P19.45
・スーパー(サラダビュッフェ12.3、フライドポテト6.55、チーズナゲット12.55) P31.40
・スーパー(ヨーグルト8.95、ポテト12.46、ソーセージ4.95、スコーン13.95、トマト2.28、洋梨4.95) P47.54

チョベサファリロッジから見るチョベリバーの風景
野生動物との共存生活

ところで、現状、天国ともいえる、このチョベサファリロッジでの滞在中にも、困ったことが2つある。
1つは野生動物に関して。
ニアラとイボイノシシとバブーン(サバンナヒヒ)と一緒に暮らしているかのような環境でも、基本的に彼らに襲われることはないのだが…「テント内に食べ物を置いておくと、バブーンやイボイノシシに襲撃され、テントも破壊される」(キャンプサイト管理人談)とのこと。
面倒だったが、お菓子を含む食品はすべてレセプションへ預けることにした。
もう1つは夜の寒さ。
カサネはマウンより北に位置する町なのだが、川沿いのためか、夜の寒さがより厳しく、フリース上下、アウトドアマット、冬用寝袋でも寒さをしのげず。
そこで役立ったのが、念のため持参していた防災用のアルミシートだった。
寝袋をアルミシートで包み込み、マットの下にも挟み込んで密閉空間を作る。
これだけで体感温度がかなり上昇。
おかげで連日快眠できた。
といっても、夕方~早朝に寒いのは変わりなく、この夜も焚き火で暖をとり、ホットワインを飲んで眠りについた。
明日はこの旅最大の目的のひとつ、チョベ国立公園サファリとチョベ川クルーズへ向かう。
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チョベサファリロッジ周辺の夕方の風景 バオバブの木にバブーン(サバンナヒヒ)がいるのが見える

チョベサファリロッジの船着き場から見るチョベリバーの日没
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